耳というのは、外耳、中耳、内耳と言われる3つの部分でできています。
外から見えるのが外耳です。耳の外側に張り出している部分を耳介(じかい)と言います。そして、耳の穴は外耳道(がいじどう)と呼ばれます。」を指します。
中耳は鼓膜の奥にある部分です。中耳のさらに奥にあるのが内耳です。内耳は耳の一番奥にある部分です。
外耳、中耳、内耳の3つの部分は、当然ですが音を聞くための役割を持っています。
それでは、音はどのようにして聞くことができるのでしょうか。
音の振動は、耳介で集められて外耳道を通って鼓膜(こまく)に伝えられます。つまり、耳介は音を集めるアンテナのような役割を持っているのです。
鼓膜に伝えられた音の振動は、鼓膜に繋がっている耳小骨(じしょうこつ)に伝えられ、そしてさらに20~30倍ほどに増幅されてから、耳小骨の奥にある蝸牛(かぎゅう)へと伝えられるのです。
鼓膜の奥が中耳ですから、耳小骨や蝸牛は中耳にあるのです。
蝸牛は字のようにカタツムリのような形をしたうずまき状の管で、その中はリンパ液で満たされています。伝えられて音の振動は、このリンパ液を通って蝸牛内にある基底板と呼ばれる膜に伝得られます。その振動はさらに感覚細胞へと伝えられるのです。
感覚細胞では、これらの振動を信号に変換し聴神経(蝸牛神経)へと送ります。そして、その信号が大脳の聴覚野(ちょうかくや)に伝わると、ここでやっと音として認識されることになるのです。