耳鳴りは、その聞こえ方や難聴があるかないかによって分類されています。それらについて説明します。
1.聞こえ方による分類
耳鳴りは、その聞こえ方によって2種類に分けることができます。
自覚的耳鳴りと他覚的耳鳴りです。何が違うのかというと、耳鳴りが聞こえるという人以外にも、耳鳴りが聞こえるかどうかによって分けています。
他覚的耳鳴りは、高性能マイクロホンや器具を使えば、本人以外にも聞くことができます。耳の近くを流れている血液が原因で起きる耳鳴りは、本人以外でも聞こえるのです。なので、他覚的耳鳴りは本当に音が発生して耳鳴りが起きているのです。ところが、自覚的耳鳴りは、本人以外には聞くことができません。実際に音が発生しているのかどうかも分からないのです。他覚的耳鳴りは自覚的耳鳴りと比べるとはるかに事例が少ないそうです。
2.難聴を伴うかどうかによる分類
難聴があるかどうかによって、耳鳴りは分類されています。難聴を伴うものは難聴性耳鳴りと呼ばれ、難聴が無いものは無難聴性耳鳴りと呼ばれています。耳鳴りが聞こえると言う人のほとんどが難聴を訴えます。難聴を伴わない無難聴性耳鳴りは10%くらいだそうです。
耳鳴りを伴う難聴は感音難聴と呼ばれています。耳鳴りは本人しか感じることができないので、どこから耳鳴りが起きているのか調べる方法が確立されていませ。なので、検査によって耳のどこに障害があるのかを特定することができません。