「キーン」とか「ザーッ」とかの一時的な耳鳴りを経験したことがある方も少なくないと思います。耳鳴りというのは、たいていの場合が症状の一種であって、耳鳴りがするというだけでは病気ではないのです。同じ現象を経験しても、それを苦痛に感じる人とそうでない人がいます。日本全体で、耳鳴りで悩んでいる方が600万人以上もいると言われています。耳鳴りで悩んでいる人が多いのに驚きですね。
ある調査によると、日本人の10~20%くらいの人が何らかの形で耳鳴りを経験しているそうです。先ほど説明したように耳鳴りで悩んでいる方が600万人もいるのですから、日本人の約5%の人が耳鳴りを持続的な苦痛だと感じているようです。耳鳴りわ経験したことがある方の約1/4から半数の人が耳鳴りに悩んでいることになるようです。
それでは耳鳴りの何が問題なのでしょうか?
先ほど説明したように耳鳴りがしていても、あまり気にならない人はまったく問題になりません。しかし、気になって仕方がない人にしてみれば、耳鳴りを自分ではコントロールできないことが問題なのです。それ故に、不快で嫌な音から逃げられないと感じるだけではありません。その上、どうしようもなく不安になってしま売ようです。どうしようもない辛さを他の人に理解してもらえないために、余計に悩んでしまうようです。